噂のマウス 

これが噂の「カツのマウス」です!
一般的なマウスとは、形も操作方法も異なりますが、機能は充分です。

上の方にある「グレーのボタン」で「上下のスクロール」が出来ます。
真ん中あたりにある「青いボタン」でカーソルを「上下左右」に動かせます。

ちょっと見えにくいですが、下の方に「黄色いボタン」があって、
これは「ドラッグ」する時の為にあります。
ゲームセンターにある「UFOキャッチャー」の「掴むボタン」と同じ機能です。

この「黄色いボタン」の左隣(写真では、手で隠れて見えませんが)には、
「緑のボタン」がふたつあって、ひとつは「クリック」もうひとつは、ひと押しで「ダブルクリック」が出来る様になっています。

パソコン本体との接続は、普通のマウスと同じく「USB端子」です。
(もちろん、希望すれば「ワイヤレス」にも出来るそうです。)

マウス



ここまで来るのに、結構時間がかかってしまいましたが、それは失調の大きいカツにとって、小さなボタンを操作するのに、かなりの困難があったからです。
「どうすれば、正確にボタンを押せるか?」とOTの方々が一生懸命考えて下さいました。
そして、出た答えがコレ!!
「棒状の物」を握っている事は出来るので、コレで「ツツく」様にボタンを押して、操作をすれば良いと判明しました。
ちなみにコレは「マドラー」です。その前は「割り箸」でした^^;

棒



それから、パソコンの手前にある「黒い物体」は、手の支えです。
この「支え」に手首を乗せて、滑らせる様にして、手を左右に動かします。
こうする事によって、失調による「タイピング・ミス」が激減しました。
手に軍手をはめているのも、滑り易くする為です。
この物体自体は、ダンボールの板に、書類用のプラスティック・ファイルを被せて作られています。使用時は動かない様に、使用していない時は取り外せる様にと、マジックテープで取り付けられています。

画面


こんな、カツのマウスの様な特殊機器(ハード)は、もちろん世の中の技術の進歩のお陰ではあるのですが、それを「どうすればカツが使いこなせる様になるか?」という工夫、使い勝手(ソフト)が決定するまでに、随分と試行錯誤がありました。また、使用する物も「出来る限り日常的な物」を利用する、というOTの方の「環境設定に対する姿勢」にも、とても感銘を受けました。心から、感謝の意を表したいと思います。

本当に有難うございました!!

負けない記念 

10月22日は、カツが倒れた日。
今日でちょうどまる6年になる。

「命の保証は出来ない。」と言われ、
「植物人間になるかもしれない。」と言われ、
「一生、耳は聞こえないかもしれない。」と言われ、
「口からの食事は難しい。」と言われ、
「その『痛み』は薬では治らない。」と言われ、
「余程の奇跡でも起らない限り、歩行は無理。」と言われ・・・。

数え出したらキリが無い程、沢山の「悲しい言葉」を聞いてきた。
その度に、どのくらい傷ついて、どのくらい泣いたか、分かりやしない。
もう、このまま二人で死んでしまおうかと、何度思った事だろう。

でも、その度にいつも、こんな事でくじけてちゃ駄目!と自分を叱ったよ。
「ガンバレ、カツ!」
「ガンバレ、私!」
そう励まして、何とかここまで歩いて来れた。

「未来」の事を考えると、そりゃあ不安な要素は数限りない。
それでも「過去」を振り返れば、よくもまあ、ここまでやってこれたね、と
自分で自分を褒めてあげたくもなる。

今日は「悲しい記念日」ではあるけれど、
私達の「闘いが始まった日」ではあるけれど、
それでも「負けない!と決心した記念日」にしなければいけないと思う。

Tomorrow is another day!

与えられた「命の期限」を精一杯「生ききる」為に、
最後の最期の、その瞬間に、決して悔いが残らない様に、
今日のこの日を忘れてはいけないのだと、強く強く、そう思う。

カツの戦利品 

最近のカツは、ほんの少しずつだけど「自分の手で出来る事」が増えてきた。
(手の失調が減ってきたのかな?)

「少し出来る」→「嬉しいから、またやる」→「また少し、上手く出来る」
そんな事の繰り返しが、日々の暮らしの中で「良い循環」を生み出している気がする。

テレビのリモコンだって、自力で使える様になって来た。
だから自然と、カツが使うテーブルの上は、色んな道具で一杯になる。

どこかが痒くなった時に使う、孫の手やヘアブラシ。
ヘアブラシに付いた髪の毛を取り除くためのガムテープ。
ティッシュの箱、それからゴミ箱(これは足元)、飲み物が入ったコップ。
エアコンのリモコン、テレビのリモコンと、番組表。
そして最近は、そこに「爪やすり」も加わった。

これら全ての「小道具達」こそが、まさしくカツの回復のあかし。
そしてこの、果てしないとも思える闘いの「戦利品」なのだ。
「ああ、やっとここまで来たんだ。」と、確かな手応えを感じさせてくれる。

お陰で私は、今日は美容院に行く事が出来た。
久しぶりだったから、パーマをかけて、色も明るくして、おまけにメッシュも入れてもらった。その間、約3時間ちょっと、カツは一人で、お留守番。

出かける前に「どんな髪型にして来るの?」と聞かれたので、
「スザンヌみたいにしたいのよね〜」と答えたが、帰ってきた私を見たカツは、
「スザンヌ???何かイメージが違う・・・。」と、のたまった。

バカタレ〜!!
私が言ったのは、あくまで「スザンヌみたいな髪型」って意味だからね〜!
どんなに頑張って、何時間も一人で「お留守番」出来たって、
「私」が「スザンヌ」に変身して帰ってくる訳じゃないのじゃ〜!!(^^;)

新しいマウス 

今日リハ病院に行ったら、以前からお願いしていた「カツでも使えるマウス」の最終確認図面が届いていた。前に私が手書きで書いたスケッチと、ほぼ同じ状態だったので、すぐにOKを出した。1〜2週間で出来上がるらしい。出来上がったら、病院でちょっと「お試し練習」をして、そのまま家に持って帰る予定。楽しみだな〜。

思えば、ここに至るまでには色んな試行錯誤があった。
そんな中で、ひとつ確実に分かった事がある。

それは、大切なのは「今、何なら出来るのか」をキチンと把握するって事だ。
例えばカツにとっては「指でキーボードを押す事」はとても難しい。でも「棒状」の物を握って、それで「つつく」様にすれば、キーを押せる事が分かった。

そして、実はその延長線上に、フォークで刺して食べるって事があった。
全く新しい動作を脳や身体に「再認識」させるには、かなり時間がかかる。でも、似た様な動きであれば「すでに出来る事の応用」なので、習得する時間はあまりかからないという事が判明した。

全く、人間の「脳」という臓器は、いったいどこまでタフなんだろう!と感心する。

今回の「特注マウス」も、普通のマウスをなかなか上手く使いこなせないカツに、OTの方が「もしかしたらカツさんには、こっちのタイプの方が良いかも?」と言って、探して来て下さったものだった。キーボードを打つ時と同じ様に、棒状の物でボタンをつつけばカーソルが動く仕組みになっている。

ただ、最初は少し問題があった。それはかなり大きいし、値段も高かった。(8万円くらいだったかな?)「え〜!!マウスに8万円は出せません、残念だけど。」と私。そしたら、たまたまその時、同じテーブルでOTのマッサージを受けていらっしゃる方が「もっと安くて良いのがあるよ!」と教えて下さった。

「僕も失調があるから良くわかるよ。こっちの方が使い易いし、もっと安いよ。」ってね。

そこまでの事はOTの方もご存知なかった様で、その場でネットで調べてもらって、すぐに「あ!コレだ!!」って思って、デモをさせてもらう事になった。(値段もこっちは2万円強だった。結局、区役所に申請をして、その2万円強のお金も、援助して貰える事になった。)

何事も、まずは「トライ!」が肝心なんだと、今は心からそう思う。

追伸/新しいマウスが出来上がってきたら、またアップしますが興味がある方は、
↓ココ↓を見て下さい。

らくらくマウス2 超ミニサイズ











猛者(もさ)との遭遇 

最近ネットで、とあるALSの方と知り合いになりました。

「ALSというのは、運動神経が侵されて、やがては全身が麻痺して、呼吸と飲み込みが出来なくなる難病です。最初は左足首が上がらなくなって、今では全身が麻痺し、かろうじて動く額の入力装置で、このブログをやっています。」(ご本人のブログより)

私がなぜ彼のブログが好きかと言うと、そこには勇気と希望とウィットが満ちているからです。(事実、私以外にも沢山のファンの方々がいらっしゃる様です。)

ヘルパーさんとの笑えるやりとりから、「胃ろう」でのカレーの食べ方まで、そして時には「志村けん」や「エグザイル」のコスプレ(?)等々、読みごたえのあるブログです。
クスッと笑わせられたり、成る程〜、と感心させられたり、とにかく凄いのです。

そして先日、実に感動的な話がアップされていました。
それは、先の「衆議院選挙」に彼が「投票」に行った、という話です。

え?手足が動かないって事は、文字も書けないよね、じゃあ、どうやって??
って思いませんか?

でも実は「可能」だったのです。
彼の勇気と行動力が、私にそれを教えてくれました。

「やろうと思えば、何だって出来るんだ。」と言う事を。
難しそうな事を「動かない身体」のせいにしてはいけない、と言う事を。

今回、私は自分のブログにどうしてもこの話を書きたかったので、
事前にご本人にうかがいました。

「自分に投票は無理、と考えられている他の方々にも、あなたの勇姿を伝えさせて頂いても良いですか?」

その返信も、また素晴らしい物でした。
「いやいや、国民の義務を果たしたまでですよ。
また投票所は、どんな人でも対応する義務があると考えます。
21世紀の世の中、何か手があると思います。
私の様な行動で良ければ、ドンドン紹介して下さい。」

さすがに「元消防士」さん!
カッコいいです!!素敵です!!

こんな猛者(もさ)はメッタにお目にかかれませんよ。
皆さんも、是非、その勇姿をご覧下さい!!

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ロックの闘病記