苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

みんな闘っている

最近、いろんな人達の「闘病記」につい目がいく様になった。
カツと同じ様な病気の方のホームページもたくさんある。
そこには、それぞれのドラマが一杯つまっている。
みんな、たくさん泣きはったんやろうなあ。

リハビリで病院に行っても、闘っている人がぎょうさんおる。
言葉には出さへんけど、心は涙でいっぱいやろうと思う。

昔、「小林竜二郎」って言うフォークシンガーがおった。
(もしかしたら今でも歌ってはるんかもしれへんけど。)
その人の曲にこんなんがある。


ひとり闘うしかない闘いなんだね
あなたの孤独が僕の身にしみる

時々「ガンバレ」の声が聞こえて来ると
そこにも仲間がいると知る

でもひとり闘うしかない闘いなんだね
あなたの孤独が僕の身にしみる


今の私には、この歌の歌詞が心にしみる。
そうや、「闘うしかない闘い」なんやって。
そやから同じ様に闘ってる他の人らにも「ガンバレ」って言っていこうって。

それは単なる「言葉」やけど
きっと誰かの「勇気」や「慰め」になるかもしれへん。

ガンバレ、みんな!


世間は冷たい

リハビリ病院を退院した直後の私達はよく散歩をした。
数カ月もずっと病院に閉じ込められていたカツは
「外」に出るのを心待ちにしていた。

隣駅近くの公園まで行って
ハトにパンのミミをあげたりしてた。
最近のハトはあまり人間を怖がらへんから
カツの足元や膝の上までやって来た。
カツの手から直接エサをつつくのもおった。
カツは動物が好きやから、結構喜んどった。

でもある日、急に「もう行かない。」と言い出した。
「なんで?」
「だってガキどもがジロジロ見るから。」

確かに、そうやねん。
珍しい生き物を見る様な、好奇の目。

「昔もジロジロ見られたけど、それはただ単に派手な格好だったから。」
「今の俺は、珍獣と同じ。」
「サリーも俺と一緒にいたら変な目で見られて嫌でしょ?」

そんな事ある訳ないやん!!
私は一緒に散歩できる様になったのがめっちゃ嬉しかったのに。

それからこんな事もあった。

カツは買い物も好きやった。
二人でやや大きめのスーパーに行って
(小さいスーパーやコンビニやと車椅子が通路を通られへんから。)
カツの膝に買い物カゴを乗っけて
「今日は何が食べたい?」とか話して。

ある日、家の近くに大きなスーパーが出来て
「ちょっと見に行ってみようか?」って事になって
何を買うって訳やないけど出かける事にしたんや。
でも時間帯が悪かった。
開店直後っていうせいもあって、店内はかなりの人。
そしてレジには黒山の人だかり。
私達は人々に取り囲まれて、身動きが出来ひんようになってもうた。
私は必死にカツを店の外に出そうとした。

その時やった。
ちょっとバックした瞬間に、女の人の足を轢いてもうたんや。
「あ、すみません。」と言って
それから何とか店の外に出る事ができた。

店の外にでたとたん
「ちょっと、あなた!」と呼び止められた。
さっき足を轢いた女の人やった。

「人の足轢いておいて、すみません、ってだけでどういうつもり!!」
とえらい剣幕で怒りだした。
カツの車椅子は電動やから、それだけで60キロくらいはある。
それにプラス、カツの体重もあるからゆうに100キロは超える。
そやからまあ、よっぽど痛かったんやろう。
私は丁重にお詫びした。

に、しても、怒鳴る事はないやろ。
しかも夕飯前の買い物客がごったがえす店の出入り口で。

カツは隣でしょんぼりと頭をたらしていた。
それから「二度と買い物には行かない。」と言った。

以来、本当にカツは外に出るのを嫌がる様になった。
仕方なく外出する時も、私の買い物が終わるまで店の外で待ってる様になった。
たまに私が無理矢理店の中に連れて入る事もあるけど
そういう時は、隅っこの方の「人の邪魔にならない所」でじっとしてる。
特に入り口に段差のある店には車椅子は入れない。
「この店は身障者お断りって書いてある。」と言う。

ふざけんな。
カツは犬やない。
何で店の外で待たなあかんねん。
カツかって好きで車椅子に乗ってるんとちゃうねん。

ちょっとした行動や言葉がカツの心を傷つける。
そやけど、そんな事に負けとったらあかんって私は思う。
私やったら絶対に負けへんのになあ。

もうちょっと強くならんとな、カツ。

絶望しているという、あなたへ

今日、HP管理人さんからメールをいただいた。

「とても絶望的な状況にあるひとりの女性が、このHPを見て勇気づけられた。」って。
私なんかが誰かの勇気になれたなんて何か不思議な感じやなあ。

彼女のその「絶望的な状況」と言うのは私にはよくわからへんけど
どうか自分を追い詰めないでほしいと思う。
何て言うか、あなた自身を愛してって。
私に言える事はそれだけかなあ。

それから、頭にくる事や、不条理に感じる事は
言葉にして、誰にでもいい、自分自身に対してだけだっていい
とにかく発散させる事やね。

もし、どこにも誰にも発散させる事が出来ない状況なんやったら
道を歩きながら、「バカヤロー」って叫んだっていいと思う。
吐く程飲んだくれて、警察のお世話になったっていいやん。

精も根も尽き果てたら
ゆっくり眠れるよ。
どうせ、また嫌でも明日はやって来る。
そやから、またその時に考えたらええやん。

手も足も、動くんやろ?
自分で歩けるんやろ?
普通に話もできるんやろ?
それやったら、頑張ってほしいんや。

応援してるからね。

SALLY

両足の無い女の子

まだカツがリハビリ病院に入院してた頃、
そん時はいろんな人達と出会った。
お年寄りが殆どやったけど、その病院には若い人も何人かいた。
数カ月、同じ病院で過ごすわけやから当然すぐに顔見知りになる。

その子は、ヒザから下が両方とも無かった。
腕はあったけど、指は両手合わせて4本くらいやった。
20代前半やったかなあ。
スタイル抜群で、顔もむっちゃかわいかったから
病院でもかなり目立つ存在やった。

顔をあわせると、いつもニコっと笑って
「こんにちは。」とか言ってくれた。
リハビリの時は義足をつけて
一生懸命立ち上がる練習してた。

あの子は今頃どうしてるんやろ・・・。

あの子だって泣きたい時もたくさんあったやろうに。
今だって「なんで!!?」って叫びたくなる時もあるやろうに。

病院の中では「アイドル」やったけど
退院して、普通の人達の世界に入ったら
「身障者」って呼ばれて
外に出ると、まるで珍獣でも見る様な目でジロジロ見られて。

何かの拍子にふと思い出す。

どうしてるんかなあ、あの子。
強く逞しく頑張って生きてるんかなあ。

でも、涙ももう枯れ果ててしもうたかもなあ・・・。

責任者、出てこい!!

この法律の改悪はカツみたいな通院リハビリの人間だけが対象ではない。
たとえ入院していても、この「発症から180日」を過ぎた者は
強制的に退院させられる。

とあるテレビ番組でひとりのおばあちゃんが涙ながらにこう言った。

「せっかく今までリハビリ頑張って、やっと少し歩ける様になったのに。」
「これから先の事が不安で不安で仕方ない。」
「どうやって生きていけば良いのでしょう・・・。」

それからおばあちゃんは、こうも言った。
「もう私は、国会議事堂の前で自殺してやろうと思ってる。」

ほんまや。
いったい誰がこんな酷い法律決めたんや?!!

「脳卒中」は「心筋梗塞」「癌」と並んで
日本人の3大死因となっている。
って事は、その死の淵から物凄い努力で這い上がろうとしてる人達が
日本中には何十万人っているはずや。

そんな人達の悲痛な思いが、何で政治に反映されへんねん。
何で、簡単に机の上の数字だけで物事を決めてしまえるねん。
「要介護者」や「障害者」は選挙に行かへんからか?
「票」にならへんからか?

あんたらも脳卒中やってみ。
そしたら絶対、こんな法律、作られへんから。

ほんま、腹立つなあ。
責任者、出てこい!!!

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Author:katsutsun
若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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