苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

ハンディーキャップ・ジョーク

以前「さんまのまんま」と言うトーク番組に
乙武さん(「五体不満足」の著者、両上下肢欠損の方)が出演されていた時の事。
スポーツ解説等を行っている彼にさんまがこう聞いた。

「すんません、失礼な質問なんですけど
乙武さん、なんでまた、スポーツなんでっか?」
すると乙武さんはこう答えた。

「あ、スポーツね、好きなんですよ。見るのも、するのも。」
「え・・・?」
「特にサッカーは小さい頃からやってたんで。」
「え??!」
「もちろんボール役でしたけどね。」(本人笑)

これにはさすがのさんまも唖然として
「あんたあ、今のは反則やわあ。」と倒れこんでいた。

いやあ、私も、驚いたけど笑わせていただきました。

「笑い」は人間だけに与えられた、知的娯楽や。
乙武さんのジョークはなかなかウィットに富んでいる。
しかも絶対に「他の人」には真似できひん。
ハンディーキャップを逆手にとった訳やからね。

カツもしょっちゅう、こういったジョークで私を笑わせてくれる。

ビートたけしの「本当は恐い家庭の医学」という番組があるが
(いろんな病気の徴候を紹介して、早期発見を促す、と言う主旨のもの。)
その番組の最後にたけしが必ず言うキメゼリフがこうだ。

「そのまま放っておくと、大変な事になりますよ。」
するとカツはすかさず「もうなってま~す!!」と言う。

そして私達は大笑いをするのだ。

スーパードクター

最近やたらと「医療関係」のテレビ番組が多い。
「あなたの健康度チェック」とか「正しい病院の選び方」とか
皆、やっぱり不安な事が多いんかなあ。

それから「驚異の天才外科医」なんてのも目につく。
「スーパードクター」って言葉も飛び交っている。

そして何と、我が家の近くにも
「スーパードクター」が開業しておられる。
その先生は世間で騒がれてる「スーパードクター」とはちょっと違う。

その先生の病院は、いわゆる普通のクリニック。
そやけど内科関係も外科関係も診てもらえる。
高齢者医療に力を入れていらっしゃるのだろうか、
患者さんは、お年寄りが多い。
決して大きな病院やないけど(先生、ゴメンなさい!)
ちゃんとバリアフリーになっている。
廊下には手すりがついてるし、車椅子用のトイレもある。
月に一度は日曜日も診察日がある。
午前中と夕方の診察の間には、ご近所の通院もできない方を
往診してまわっておられる。

何より凄いのが、先生の携帯電話の番号が
受付に公表されている事。
緊急の場合は、曜日や時間に関係なく先生と直接連絡がとれる。

以前カツが突然熱を出した時、
休診日だったけど電話したらきちんと応対して下さった。
また、大学病院や他の病院への紹介状や何かも
嫌な顔せずに書いて下さる。

ホンマに凄いなあ、と思う。

こういう先生こそ、本当の「スーパードクター」やって思うんやなあ。

小泉さんの「置き土産」

私達は、リハビリやその他の通院の為に
週に1-2回、外出している。
そしてその時、「介護タクシー」というのを利用している。

この「介護タクシー」というのにはリフトがついていて、
車椅子に乗ったままタクシーに乗り込む事ができる。
我が家がお世話になっている会社の車は
家の前まで迎えに来てくれるし、目的地の前まで連れていってくれる。
もっと重症な方の為には、ストレッチャーも完備されている。
運転手さんもヘルパーの資格を持っていらっしゃるので安心や。

他の病院に転院される患者さん等を病室まで迎えに行き、
転院先のベッドまで搬送する事もあるらしい。

でも、その「介護タクシー」でさえ
例の「駐車禁止強化」の対象となっている事を最近知った。

「駐車場が近くにあれば良いんですけどねえ、そうじゃない場合も多いんですよ。」
と、運転手さんが教えてくれた。
「患者さんを病室に連れて行く間、車を停めておく場所が無い病院もあるんですよ。」
「ご自宅の前までお迎えに行けない方もいらっしゃって・・・。」
「近くの駐車場に車を停めて、車椅子で駐車場までお連れするしかないんです。」
「雨の日なんかは、申し訳なくて・・・。」

何てこったい!!

我が家の場合は、場所がたまたま道の行き止まりの所なので
そんな事は考えてもみなかった。

近ごろのニュースでは「景気は回復している。」とか
「ボーナスが去年より増えた。」とか言っている。
それなのに、さらに大企業には減税の話が浮上している。

確かに世の中が潤うのは、決して悪い話やないと思うけど
もっと、本当に困っている人達にも目を向けて欲しいと思う。
「介護タクシー」が運んでいるのは、荷物やなくて人間や。
しかも、普通のタクシーが使えない状況にあるから
わざわざ「介護タクシー」を利用してるんや。
何も、そんな人達からまで「違反金」取らんでもええんとちゃうやろうか。

新しい政府が目指してるっていう「美しい国」って言うんは
いったい、どんな国なんや!?

私は、無性に腹がたって仕方がなかった。

揺れる病

何かの本に「脳卒中後は揺れる病」と言う言葉があった。

最近、本当にその通りやと思う。
もちろん体調も、寒くなると身体の痛みはひどくなるし、
足のつっぱり感や、むくみもひどい。

でもそれ以上に「心の揺れ」がひどくなる。

「俺は何の為に生きてるんだろう。」
とカツは言う。
「生きてても、お前に迷惑かけるばかり。」って。

もちろん、元気な時もある。
私が少しでも具合が悪くなると心配して
「早く医者に行って来い。」と言ってくれるし、
くだらない冗談で私を笑わせたりもしてくれる。
私が買い物なんかで留守にしている間はテレビのニュースを見ていて
帰ってくると「また、汚職だってよ。」とか教えてくれる。

でも、ふと気がつくと
妙に落ち込んで「ウツ」になっていたりする。

確かに、カツは一人では何も出来ない「要介護5」
日常のすべての動作に、他人の助けが必要や。

でもな、カツ。
私はカツに生きてて欲しいんよ。
どんなに手がかかっても、カツはカツ。
そやから「こんな俺は俺じゃない。」なんて言わんといて。

だってな、「生きる」って事は
「権利」やなくて「義務」なんや。

少なくても私はそう思ってる。


昨日の夜の事

昨日も、いつもの様に晩ご飯を食べ、テレビやビデオを見、
そろそろ寝ようかって言って、寝る前の薬を飲ませた。

それからカツは車椅子からベッドへと移り、
スウィング・アームを持ちながら横になった。
(この所、この動作はほとんど自分でできる様になってきている。)

私はカツにふとんをかけ、血圧を計った。
上が120前後、下は70後半位と、正常。
よし、よし。

そして私が「じゃあ、電気消すよ。」と言いながら冗談まじりで
「ホント、こんな良い奥さんで幸せだね。」
と言った時の事。

「うん、感謝してる。」とカツが言った。

私はビックリ仰天!!
だってカツはそんな事を口にするタイプの奴やないねんから!

「どうしたのよ、突然?!」
「え?」
「だってそんな事、今まで言った事なかったじゃん。」
「そう?いつも感謝してるよ。」やって。

何だか物凄く嬉しかった。
ゴタゴタしていたこの所の疲れが全部、吹っ飛んだ感じや。
やっぱり、言葉にして相手に伝えるって大切な事やなあ。
こんなに毎日カツと一緒にいる私でさえ
こうやって言葉で伝えられるとこんなにも嬉しいんやもん。

せめて自分の大切な相手にだけは、
たまには言葉で「感謝してるよ。」って伝えなあかん。

世の中の、お父さん達!
奥さんに感謝の言葉、伝えてますか?

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Author:katsutsun
若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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