苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

カツブログ-51/仕分け


もう何度も言ってるが、発病する約9年前は恵比寿に住んでた。最初に運ばれたのは広尾病院で、約1ヶ月入院して東京リハビリテーション病院(東リハ)に転院した。場所が変わっても妻は毎日早朝から来てくれた。恵比寿の家から広尾病院に来るのは1駅だからそんなに時間は掛からないが、東リハまでだとかなり遠いので時間が掛かるし大変だ。その頃タイミング良く住んでた恵比寿の家が更新時だったので、今回は更新しないで東リハの近所に引っ越す事に決めた。

引っ越しは友人/知人達と今は亡き俺の父親に手伝って貰った。引っ越しの際本来なら要る物と要らない物とを仕分けると思うんだけど、その頃の俺は東リハに入院中で仕分ける事が出来なかったから恵比寿の家の荷物は大量だけど全て運んでもらった。飼ってたネコは俺の実家に引き取って貰ったから発病以来会ってない。つまりつい昨日まではベッドで一緒に寝てたネコも、つい昨日までは住み慣れてた恵比寿の家も発病と共に失ったって言うか、発病以来俺とは無関係になったって事。引っ越しはいずれも俺はノータッチで妻が全て仕切った。お陰で妻は引っ越した家から東リハまでは徒歩20分足らずで来られる様になった。

東リハを退院して今の家に行くと恵比寿の家に在るはずの見覚えのある俺の持ち物がソコに在った。自分の物が他人の家に在るみたいで「何でコレがココに在るんだよ」って何だか妙な感じだ。久々に見た物達はシーンと静まり返ってて物も俺も時間が止まってた様な感じだけど実際は発病してから何ヶ月も経ってるし、本当に色んな事があった。それも初めての事ばっかりで精神的に疲れた。全て発病前の持ち物だから今はもう使えない物ばかりだ。

それにしても俺は物持ちが良いのかスゴい量だ。「思い出に取っとくには多過ぎる」コレが仕分けの一番の理由だ。

ギター達、服達、書籍達、CDやレコード達、色んな出来事を記録してあるカセットテープやビデオテープ達、ジッポーのライター達、エアガン達、そしてオートバイ、etc ・・・。とにかく書籍が多く、ロック関係の専門書や雑誌、オートバイ関係の専門書や雑誌等。どれも下らなさそうだけど全部俺の宝物達。でも全部今の俺とは関係無い宝物達。俺はそれまで基本的にバンド中心の生活だったから、服もステージ衣装が多いし書籍もバンド関係の物ばかりだ。

ソレ等の物達を見つめながら「俺はコレらの物達に長い間ずっと囲まれて来たんだなぁ」とつくづく思ったし「もう全部終わったんだなぁ」としみじみ感じた。つまり「俺の生活スタイルそのもの」なんてカッコ付けて言う程良いモンじゃないんだけど、でもこの生活がなければ妻と出会ってない。「結婚したんだからいつまでも独身生活と同じままじゃいられない。少しは改めないとな」って思ってた矢先にコレだもん。「まったく ! ガッテム ! 」って感じ。
いつまでも黄昏れてんのは俺のガラじゃ無いんだけど、でも流石にコレは引き摺るよ・・・。

仮面ライダーのスゴくリアルな「変身ベルト」が在って、3万円もするんだけど、もう完全に当時子供だった今の大人がターゲット。当時のオモチャはビニールのベルトで子供が締める長さしかなかったんだけど、ソレは革のベルトで大人が締められる様に長い。触って良し ! 締めて良し ! なんで俺は「良いな~」と思った。でも今の俺には触ってもどうせ革の感触なんて判らないし、締めてみたってパー車だし、結局ただ飾っておくだけになっちゃう。ただの飾り物に3万円は高価過ぎると思って諦めた。今の俺は同じ様な理由で諦める事が増えたと思う。

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そう言う感じで他の物も仕分けした。持ってても辛くなる物は友人に譲ったりして処分した。早い話が自分で捨てるのは抵抗が在る物を友人を介して処分して貰ったのだ。勿論、ガラクタばっかじゃなくて本当に良い物も譲ってるけど。とにかくギターは弾けないので友人に譲ったりして処分した。思い入れの在る数本のギターは弾けないけど思い出に取ってある。

服も山ほど在ったがそれも殆ど処分した。今の俺の生活は基本リハビリだけで何処かに出掛ける事がないから、いわゆる「よそ行き」の服は必要ない。今は「介護パンツ」しか履かないし。
書籍類は 2の「俺の両手両足」にも書いた通り今の俺は乱視と老眼で見えないし(本当に乱視と老眼なのかは不明)手指の感覚が鈍いのでページがめくれない(厳密には時間を掛ければめくれるけどクシャクシャになる)からいわゆる「紙の文化」が俺の生活から無くなった。持っててもどうせ読めないのでコレらの書籍類も処分した。

だけど現在はi-pad等の電子書籍が主流だから、俺の身体の問題とは関係無く「紙の文化」は減少して行くんだろうな。でも俺が読みたくなる様な書籍はまだまだ電子化されない。俺が読みたいのはかなりマニアックな物だから恐らく電子化されないと思う。

今はロックのCDを毎晩聴いてるけど、最初は音楽が全く聴けなかった。特にロックは聴けなかった。それまでは真っ只中にいたのに「もう俺の物じゃないんだなぁ」って感じ。最初から俺の物じゃないんだけどさ。もうギター弾けないんだし、聴くだけしか出来ないし、でもやっぱ好きだから自然に聴き出した。文字にすると聴く様になるのにスンナリみたいだけど実際は気持ちに波が在ったりして結構時間掛かった。でも今じゃ増々マニアックになった。

そうそう ! 唄えなくても、ギター弾けなくても作曲はしてた。今は全然してないけど、東リハに入院してた時は俺が口ずさんだメロディーを病室の外に置いて在った電子ピアノで妻に弾いて貰ってた。俺のCD「エスキース(¥1500)」にその曲に妻が英語で作詞して唄ってるのが入ってる。その曲のオケの制作は友人に頼んだし、ちゃんとした物だ。何だか宣伝みたいだな。それなら宣伝ついでに「エスキース・コンティニュー(¥1500)」って第二弾も在る。こっちには妻の歌声は無い。



病気の事にもだいぶ詳しくなった。って言うか詳しくならざるを得なかった。妻の方が詳しいけど。その結果「ITB」とか「ボトックス」なんかの割と新しい治療法に辿り着いた。今注目してるのは「TMS」と言う磁気治療だ。問題はまだ保険適用になってないから凄く高額な事。ウチは貧乏だから今はまだまだ無理。

仕分けした当時の身体の状態じゃ使うのはとても無理と思って色んな物を大量に処分したけど、現在の身体の状態なら何とか使える物も在ったかも知れない。そう思うと処分をチョット早まった気もするがまぁ仕方ない。

一番仕分けたいのは俺の身体だ。発病前と変わらない必要な部分と発病後の変わってしまった要らない部分を仕分けたいと思ったけど、発病前と変わらない部分なんて無い事に気付いた。変わらないのは精々気持ちとか性格だけ。この性格でこの身体だなんて最悪な組み合せだと自分でも思うけど、

妻はもっと思ってる


何だかとりとめの無い話しで恐縮だけど、今回の話が今年最後になります。今年も愛読有難う御座いました。来年もヨロシクです。
















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若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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