苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

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モンスターになろう

現在カツが通っているリハビリ病院に、私達が巡り会ったのは、ITB手術後の3つ目の転院先としてだった。

ITB手術をした病院でもリハビリはあったのだけれど、そこは大学病院で術後のリハビリ通院が無い事は事前に知っていたので、転院先のリハビリ病院を随分と無理を言って探してもらった。ちょうど3年前の話だ。

初めての診察で、リハビリ病院の院長先生に、
「リハビリの目的は何ですか?」と尋ねられて、カツは、
「歩行訓練をしたい。」と答えていた。

院長先生は、かなり困った表情で、
「どこまでお手伝い出来るか、僕には正直、お答え出来なくて申し訳ない。」
と言われた事を、今でもよく覚えている。真摯な方だと直感した。
「でも、出来る限りやってみましょう、頑張りましょう。」
とも言って下さった。本当に嬉しかった。

あの時、院長先生は、本当はとても困ったなあ、と思われていたと思う。見るからにまだ若いカツと私。それなのに、かなり重度の障害。医師の立場からしてみれば明らかに「未来永劫、歩行は困難」と思われたに違いない。それでも「挑戦してみましょう。」と言って下さったのは、もちろん院長先生のリハビリに対する深いお考えがあったからだろうと想像するのだけれど、少なからずともそこに、私達の熱意があったからではないか?という自負もある。

脳血管障害のリハビリに関する社会環境は、現在の所、あまり芳しくないのが実情だ。何も働きかけをしなければ、リハビリ入院は2ヶ月程度で終了になる。もちろん、その与えられた期間でかなりの機能を回復される方も大勢いらっしゃるとは思うのだけれど、そうではない場合も多い。

また、日常生活に不自由はないけれど、やはり健常者とのギャップに苦しんでいらっしゃる方も、かなり多い様に感じている。そういった方達に対してのケアが、現在の医療制度ではあまりに少な過ぎるのではないかと、私は思っている。

医師から「もう、これ以上の回復は見込めません。」と告げられて、ガックリと肩を落とし「ああ、もう駄目なのか。」とうなだれてしまう方々の、何と多い事か!!



だから私は、敢えて言いたい。

病院の、医師の、療法士の言葉を、
鵜呑みにしてはいけない、と。


そして、また、

「治してくれない。」と、
彼らを恨んではいけない、と。



自分達の人生なのだから、自分で切り開かなくて、どうする!と思う。その為にだったら私は喜んで「モンスター」にでもなるだろう。





カツの「歩行訓練」は、最近ようやく歩行器になった。実は以前(回復期と呼ばれる時期)にも挑戦した事はあったのだけれど、途中で断念せざるを得なかった。結局は早すぎたのだと思う。身体の準備が整っていないのに気持だけが焦っても良い結果にはつながらないという事らしい。

さてさて、今は準備万端かなあ?

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そして前回に続き、食事の事。
実は、療法士さんにお願いをして無理を言って、病院の訓練用の介護箸を自宅に持ち帰らせて頂いた。

介護箸


カツに言わせれば、これは正しくは「箸ではない。」らしいのだけれど、それでも他のどんな食事用の道具よりも、上手く使いこなせるという事が判明した。どうもスプーンやフォークだと、口に運ぶ途中で食べ物を落としてしまいそうで、それが気になって仕方がなかったらしいが、箸の場合は、自分の手で「持っている感じ」があるらしく、そのせいで落とす事が少ない。そして例え落としたとしても、それは、その掴んだ物の塊の「本体」ではないので、あまり悔しい感じがしないのだそうだ。

「持っている感じ」が、こんなに重要な事だとは思わなかったのだけれど、そう言えば担当の療法士さんは、力が入り過ぎるカツの手指の訓練に、こんな物を持って来て下さった。力が入り過ぎると「ピュー」と音が鳴るので、音が鳴らない様に、つまんで運ぶ。カツの箸使いが上達したのは、きっとこの訓練のお陰ではないかと思っている。

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そうしてついに、カツは自力での食事を手に入れた。不思議な事に、自力で食べると全くムセない。理由は定かではないけれど、きっと人間の身体というのは、そういう風に出来ているのだろう、と思う。

「本当はガツガツ喰いたかったんだ!」というカツ。その言葉通り、次から次へと口に入れて、それでもムセたり詰まらせたりしないのだから、もう笑ってしまう。



嬉しくて嬉しくて、涙が出そうで、
大爆笑だ。


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Comment

カツさん、ほんと、おいしそうだ!!!

見ながら、思わず、笑いをかみ殺しました。
おいしそうに食べてるを見るって、なんか、人を幸せにするよね。

気持ちが明るくなりました。
ありがとう、カツさん&サリーさん (^-^)

すごい! うれしい! 涙が出てしまう!

この前、箸で”お食い初め”を見せていただいたばかりなのに、すごいです。

「本当はガツガツ喰いたかったんだ!」
ガツガツ喰ってますねー(笑)

良かったですねー。
本当に”リハビリは裏切らない!”と思います。

ノンちゃんはこの頃すこし足ふみ状態です。
少しへこんでいましたが、又、頑張ります。

HAHAさん

コメント有り難うございます。

この食い意地のお陰で、
ここまで来れた気がします~ ^^;

ひろままさん

コメント有難うございます。

ノンちゃんさんは、きっと、
見えない所が回復中なんですね。

ファイトです~ ^^/

困った

カツさんの串カツが脳裏から離れず、この夜中に頭の中を
「串カツ串カツ……・串カツ串カツ・・・・・・」
と串カツが並んで、なんかお腹すいて・・・・
馬鹿じゃ と自分でも思うけど、眠れないわ(-_-;)
食い意地じゃ負けないわね。

賛成

SALLyさん、カツさん
うれしい知らせです!(^^)

リハ病院から在宅になるときの申し送りに、あるセラピストが私のことに触れ、「期待し過ぎる」と書き込んでありました。
「期待して何がい! それに正確に言えば希望なんだけれど」
と思ったものです。

だってこちらからつつかないと動かない療法士や医療関係者が多いのだから。

わたしはいつでもモンスターになりますよv-22

sallyお姉、
やったね!!!
katsuさんここまできたね。
つい先日、マシュマロをお箸で食べたのに
今度はお食事をね。。。
ミキは、人間には限りない可能性があると
小さい頃から感じています。
回復しようと思う限り少しずつ回復していくのですね。
歩行も、黄色い靴が輝いていますね。
嬉しい~
これはミキの、今日のいい事です。
ありがとう。

むせない?

自分で口に入れられるとむせないというところに
興味を持ちました。

なぜなんだろうね?
食べると言うきっと一連の動作はつながりがあり、
脳に伝えているのかも。

クローバーさん

いつも有難う! 感謝してます。

そうですとも!
たとえモンスターと呼ばれようとも、
家族の回復が手に入るのなら、お安い御用だと思うのです。
でも、その分、こっちも勉強しないと、
ただのクレイマーになってしまいますからね。
必死です。(><)

クローバーさんのブログは、本当に勉強になります。
これからも一緒に、ファイトでいきましょうね~ ^^/




ミキさん

いつもコメント、ありがとう!

私も、人間の(脳の)無限の可能性を信じています。
だから、あきらめずに、焦らずにいきます。
これからも、どうぞヨロシクね~ ^^/


すごい回復ですね!!
嬉しいし、あたしもやる気が(。・_・。)ノ
あたしイイ変化がない時期に入ってて…
今が、頑張り時です!

たんぽぽさん

コメント有難うございます。

そう、本当に不思議なんです。
おそらく直接的には、一口の量とか、口に入れるタイミングとか、そう言った事が関係していると思うのですが、それだけではなくて、自分で食べる動作そのものが、身体全体を「食べるモード」にしているのではないか、とも思っています。(食べる事に集中している、みたいな感じです。)
嚥下というと、今までは「口の中」だけの事だと思っていたのですが、実はそうではなくて、目や耳、鼻、手足など、総動員して食べているのではないか?と思っている所です。

うさぎさん

コメントありがとう!!

カツも、
目に見えてイイ変化があるのなんて、
実際はほんの少しなんです。
殆どの時間は、特にイイ変化無し、
で過ごしています。(><)

そして、そういう時は、
「目に見えない所が回復してるんだ!」
と思う様にしています。
その方が気が楽だからです。

で、ちょっとでもイイ変化があったら、
こんな風に、
私が大袈裟にブログにアップします。^^;

あんまり無理をしないのが、
長距離を走るコツみたいです。

リハビリも生活も

前回、どんな名前でコメントしたか忘れちゃいました…^^;
読むたびにいろいろなことを教えていただきます。

いま、制度は、治療|リハビリ|生活と区切って、順番に進むものだ、という机上の空論で仕上げられようとしています。
実際は、ごく初期の救命救急期をすぎたら、必要に応じて、治療もリハも生活も同時進行できるように、社会がサポートする必要があるはずです。
カツさんの、がつがつ食べる?様子をみて、しみじみそんなこと考えました。

ひろゆきさん

コメント有難うございます。
以前は、ご本名で、掲示板の方に感想を頂きました。
驚きましたが、とても嬉しかったです。

また、この度は、過分なお褒めの言葉をいただき、
恐縮しております。

私達の記録が、いつか誰かの、何かお役に立つのなら、
書き綴ってきた意味も、また大きくなるかもしれません。

これからもどうか、宜しくお願い致します。

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