苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

カツブログ-2/俺の両手両足

俺の腕は左右で少し違う。

共通してるのは揺れる事だ。志村けんの老人ギャグの様によく揺れる。特に左手の方が揺れる。が、掴むのは左手の方が上手い。

右手も左手と同様に一応全部の指が使えるが、主に使える指が人差し指と親指だけだし、手を開くと薬指だけが真っ直ぐ伸びずに手のひら側に曲がっている。つまり薬指だけ開ききらないと言う事。それに力の加減が出来ないからサンドイッチ等は握り潰してしまうし、頭や顔が痒くなった時、届く所を掻くと血だらけになるので普段は軍手をしている。背中や足は届かない。これは左右共通して言える事だ。

「痒みを感じなかった頃よりは痒みでも感じられる様になっただけ良い」と言われるが痒くても掻けないのは地獄である。手が揺れるので痒い所を掻くまでその周りを掻いてしまってなかなか肝心な痒い所を掻けない。顔を掻くときに何度も何度も顔面を殴ってしまい目から火花なんて何回も見てる。やっと痒い所にたどり着いてもその時には痒みが治まってるなんて事もしばしば有る。

他にも左右共通してるのは親指と人差し指が向かい合わない事だ。

OKサインやお金のサインを手でやると人差し指の爪が親指の爪の横の肉に着いてしまう。説明が上手く出来ないけど、要するにOKサインが上手く出来ないと言う事は何でも上手くはつかめないと言う事。何かをつかむ時は右手の人差し指と親指で何とか摘んで、一端左手に持たせて、右利きだから改めて右手に持たせる。

角度とか向きを変える時はまた一端左手に持たせて、角度とか向きを変えて改めて右手に持たせる。親指の腹ではなく親指の側面と人差し指で挟むので、親指の第一関節の内側(人差し指側)側面にマメが出来て親指の形が歪になってしまった。普通はそんな所にマメは出来ないからだ。

それと最近気付いたのだが「左手の方がつかむのが上手い」のはネックを、「右手の人差し指と親指」はピックを長年握ってきた名残だと思う。

もう一つ左右共通してる事は3が出来ない事だ。もう、かれこれ7年以上出来ない。恐らくもう一生出来ないと思う。なので両腕ともまともには使え無い。

たけしの「冗談じゃないよぉ~」や、小森のオバチャマの真似する気が無くてもそうなってしまう。

揺れに関しては右手の方が大分マシで飲食やパソコンは右手で行っている。でも飲食は基本的に出来ないので妻に食べさせてもらってる。俺の食事が済んでから妻が食事を始めるので早く食べないと悪いと思い(原因はそれだけではないと思うけど)口の中をよく噛む。自分で出来るのは介護用の蓋が付いたコップで飲む事と、(何故か介護用ではなく)コンビニのスプーンでよそったりコンビニのフォークを突き刺して食べる事だけだ。なので、最近はピンセットの様な介護用の箸の練習をしているが実際に使える様になったとしてもこんな箸じゃ食欲がわかない。「俺は一生こんな箸で食べて行くのか ! 」と思ったが、妻から自転車の補助輪だと思えば良いと言われた。つまり、普通の箸が使える様になるまでの仮の箸と言う事。だけど、普通の箸が使える様になるのはまだまだ大分先だろう。一生無理かもしれないし、普通の箸が使える様になった頃には何も食べられない身体になってたりして。

パソコンに関しては手が揺れるので割り箸等の棒状の物をペンやフォークを持つみたいにして一文字ずつ打っているし、介護用の色んな補助具を沢山使ってようやく出来る事なので準備だけでもスゴく時間が掛る。なので「コレって出来るって言えるんだろうか?」といつも思ってしまう。

例えば、不自由な右手で何か物をテーブルにせっかく並べても左手でそれを取ろうとすると全てがぶち壊しだ。まるでふざけてるかの様に左手が揺れて全てテーブルの下に落としてしまう。「一体何がしたいねん?せっかく並べたのに・・・。左手ってヤツは・・・。」。なのでこんな手でギターを弾くのは無理だと思う。それは自分が一番良く判る。普通の状態でも難しいのにこんな状態でまともに弾ける訳が無い。もうかれこれ7年以上弾いて無い。今はまだかろうじてフレーズやコードを覚えているけどそのうちに弾き方や弾いてた事まで忘れてしまうんだろうな・・・。

当然の事だけど字は書けない。自分の名前すら書けない。

考えてみれば両足も靴や靴下を履かせてもらう時等にも足をピンと伸ばすと足がブルブルと痙攣する。我ながらバカみたいだ。「もう、いい加減にしろ ! 」。

両手足共通してるのは痺れてる事だ。感覚も鈍い。熱いとか冷たいとか痛いとか痒いは判るが、足が今何処に有るのか「左足をもう少し後ろに」とか言われても殆どの事は目で見て確認しないと判らない。

その目も最近は老眼と乱視気味なのであまりハッキリとは見えない。なのでCDのライナーや雑誌、本等、見えないし、めくれないので、いわいる「紙の文化」が全般的に駄目になった。(I-padに期待したが俺が興味をそそられる本は無い)DVD等も字幕が見えないのでいつも吹き替えで見ている。

年齢的に老眼でもおかしくないと言われてもピンと来ない。普通の状態で言われたんじゃ無いからだ。「この病気が原因なのでは?」と思ってしまう。この病気になる前は何の問題もなく細かいものも見えていたから余計にそう思えてしまう。

それからまるで西洋人の様に室内でも靴を履いてる。それもかれこれ7年以上だ。靴が脱げるのは入浴の時とベッドで寝る時だけ。これも西洋人みたいだ。ベッドからパー車、パー車からトイレ等に移る時、リハビリの時等の日常はずっと履いてる。要するに素足では感覚が鈍いし力が足りないので靴を履く。そのベッドだって最初から横になれた訳じゃない。最初は上半身を起こした状態で寝ていた。普通に横になると苦しくて眠れないのだ。(まるでエレファントマンみたい)恐らく内蔵を支える筋肉が失くなってしまったからだと思う。

アレだけオシャレだったのにどれも同じ様なデザインの介護ズボンを7年以上ずっと履いてる。
上は長袖Tシャツかトレーナー(スウェット・シャツ)を季節に応じて着てる。
ボタンの付いたシャツは着てない。

歩行訓練の時はそれまで履いた事が無かったスニーカーを履いてる。俺がスニーカーなんて・・。俺がオシャレ出来るのは長袖Tシャツとトレーナーとソックスだけ。

だけどどんなにカッコ付けたってパー車じゃ全てぶち壊し。
昔から他人にジロジロ見られる事には慣れてたが、でもそれは格好が派手だったからで、今、ジロジロ見られるのは何か見下されてる様な気がする。自意識過剰なんだろうか ?










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Comment

こんばんは

この日記を読んでいて、カツさんの憤りみたいなものを感じました。

最後の部分に関してですが、私はカツさんにお会いしたことはありませんが、sallyさんの日記に出ているカツさんの写真を拝見してロッカーのオーラを感じました。 だから今でもじろじろ見られたりされるのは、半分はやっぱりロッカーなオーラのせいかもしれませんよ。

katsuさん、
SALLYさんを通してkatsuさんを知っていたのですが
淡々と、katsuさんが自分の状況を語ってるのを
読むと、重たいものを感じました。
だけれど、それをSALLYさんと闘ってるkatsuさんは
ものすごくすごいって感じました。

カツさんの、オーラ、エネルギーがビシバシ響いてきます。
これだけの文章、(内容・長さ共に)書けるのは、なまなかな事ではないと思います。
これから少しづつ読ませていただきますね。

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若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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