苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

カツブログ-43/中途障害者生活(前編)


しっかし「障害者」だなんて、何てダサい響きなんだろう。
そんなダッサい者にまさか自分がなるなんてね・・・。あ~あ、ヤダヤダ。今後の人生、障害者として生きてかなきゃならないなんて本当ヤダ。でも、だからって俺自身から降りる事は出来ないから、このまま生き続けて行くしかない。

最初は「今はこんなんでも中身は以前の俺と何も変わってないんだ」と思って、発病前と何も変わらない生活スタイルを望んでたんだけど、よくよく考えてみれば俺は発病したあの日あの時に死んでいたも同然なんだった。だって脳幹出血って普通なら一発で即死なんだからやっぱり俺はあの時に死んだんだと考えるべきだろう。
たまたま運良く生き残っただけで、普通なら即死で俺の人生もクソも無く終わってたんだから、それまでの生活スタイルの続きが出来ると思ってはいけない。そう思って以前の自分と比べるから「アレも出来ない」「コレも出来ない」って出来ない事で気持ちがBlueになるんだって自分に言い聞かせる様にしてる最近は。だから中身だけは以前のままの身体障害者として生まれ変わったと思わなきゃいけないんだろうな俺は。

今でこそ差別的な呼び方をしないように心掛けてるけど、それまでの俺はどっちかと言うと差別的な呼び方色んな場面で平気でしてた。今は差別される立場だから自虐用語だな。俺みたいなのは総称して「K.W」と呼んでいたし、キリスト教の信者の事を「A.Mさん」と呼ぶんだと最近知って大爆笑した。以来俺の中で大ヒットで事ある毎に「A.Mさん」と連呼してる。

そのキリスト教の教えによると「神はその人に乗り越えられる試練しか与えない」と言ってるらしい。それなら「俺にこの試練はとても乗り越えられないので直ちに撤収して元に戻して下さい」って思う。俺は元々信心深く無かったけど、こんな身体になって余計に「神も仏も無いもんだ」って言う気持ちが強まった。だからこんな身体になってもなお「神様」「仏様」と信心するなんて俺には絶対に有り得ない。すると恐らく「でもそうやって生き残ったのは神様のお陰よ」なんて言うんだろうな新興宗教の人達は。だけどさ生死を彷徨ってる時にだって「こんな身体になっても良いから生き残りたい」なんて頼んで無いっつーの !

いや、そう頼まなかっただけで思ったのかも知んないな。よく覚えてないけど。思った事でハッキリ覚えてるのは「妻に伝えたい事がある」だけ。だからそれが済んだらもう良いと思った・・・。

俺が妻と結婚する前に恋愛した女性達を思い出す事はマズないんだけど、20代、30代の頃の自分の事を思い出すとグリコのおまけみたいにもれなく付いてくる。そんな時に思い出しても以前なら「幸せになってて欲しい」なんて漠然と思っていたが、この不自由な身体で散々介護された今は「不幸のどん底でいて欲しい」とか「召されてて欲しい」と思う様になった。俺がそうでも思わなきゃ妻に申し訳ないって言うか何か妻が貧乏くじ引いた様な気がして・・・。
勿論、妻は俺がそんな風に思う事を望んでないだろうけどさ。


最近知ったんだけどテレビで「バリバラ」と言う障害者メインのバラエティー番組を演ってる。バリアフリー・バラエティー、略して「バリバラ

その番組の「ここが変だよ健常者」の回では、親切心は有り難いんだけど一般人は車椅子は押すもんと思ってるらしく、電動車椅子なのにこん身の力で思いっきり押された。「そんなに力一杯押されたら壊れるっつーの」とか、「お兄ちゃん頑張っとるなぁ」と電動車椅子のコントローラーにお金を置いて走り去るオバチャンとか、車椅子の人がヘルパーと路線図を見てると「どこまで行くんですか ? 」とヘルパーに訊く駅員とか、これは正月にウチで飲んだ人も言ってた。ヘルパーが車椅子を押しててもベビーカーじゃ無いんだから、主導権は車椅子の人にある。どっかの食堂に入っても「ご注文は何にしますか ? 」って車椅子の人に訊かないでヘルパーに訊くんだって。決めるのは車椅子の人なのに・・・。喋れないならともかく凄く失礼な話。でも、この場合もし俺だったらヘルパーに言って貰って俺は喋らない方が良いんだろうな。俺の言葉が聞き取れないと店員に迷惑だし。

それからこの「バリバラ」の恋愛の回で或る車椅子の男子が「自分はこんな身体だから彼女に何もしてあげる事が出来ない」とボヤいたら、「こう言うのも在るよ」の一例として紹介されたスゴい話が在った。

それは電動車椅子サッカー選手の男子とそのチームマネージャーの健常者の女子の話なんだけど、そのサッカー選手には常にヘルパーが付いてて、彼女にサプライズでプレゼントする時もヘルパーに協力して貰わなきゃなんない。まぁ仕方ないよな。だけど彼女とのデートもヘルパー付きだし、驚く事に「お泊まり」もヘルパー同伴だ。ヘルパーに手伝って貰って彼女を抱きしめる。テレビではここまでしか映さないけど、じゃあイタス時はどうするんだろう ? その時までヘルパーが手伝うんだろうか ? それじゃ3Pだ。そんな所まで手伝いが必要な障害者もいるかも知れないけど、彼はそこまで重度じゃないと思う。実際は判らないけどさ。

そもそも彼女が介護すれば全て問題ないのでは ? と思った。ウンコとかオシッコの世話を彼女にはさせたく無いとかってあるのかも知れないけど。まぁ、それでウマく行ってんなら他人が口挟む事じゃないけどさ。「こう言うのも在るよ」って事だけど「こう言うのは無いよ」と俺は思った。とにかく俺には絶対に無理。妻を俺からは確かに抱きしめられないけど、それなら妻に抱きしめて貰えば良いじゃんと思ってる。他人に手伝って貰ってまで抱きしめたいとは思わないな俺は。

ところで、この番組を好意的に見てるのは障害者が多くて、「障害者を食い物にしててけしからん ! 」とクレーム言って来るのは健常者ばっかりらしい。何か面白い

















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Comment

カツさん、お久しぶりです。
障害者の方と接したことのない健常者の人って、何をどうすればいいのかわからないみたいですね。
いろいろな障害があるし、目には見えない障害を持っている方もいるし。
『後編』待ってます!

う~ん。。

KATSU兄、
ミキは、NHKの番組でもう10年近く前に見て
忘れられないのがね。。
障害者のカップルに服を脱がせて、ベッドに寝かせる
。。その後は?。。とか男性ヘルパーが、障害者の人の
ために、デリヘル呼んであげるとかね。。
障害者専門のデリヘル嬢いるらしいね。
これは、切実な問題だ~って記憶があるよ。

中途障害者

カツさん こんにちは。
今回も 面白く、そして同感するお話でした。
私は歩行器(ばーちゃんカー、シルバーカーと呼ばれている手押し車)で歩く時と 車椅子に乗る時とありますが、明らかに世の中の健常者は「車椅子に乗っている」ほうが 優しいし、視線もあたたかいです。
歩行が不安定だから 歩行器歩行なんだけど、世の中の健常者には 認知度が低ーい

障害者は車椅子ばかりじゃあないんだよ…

もっと啓蒙活動をしてもらいたいっ! 「AC」のCMとかで。

後編も楽しみです。

こんばんは~

健常者の人たちも障害のある人たちのことをどのように接していいのかわからないだけかもしれませんよ。


だから車椅子の人に訊かないで一緒にいるヘルパーにオーダーを尋ねたりしてしまうのかもしれませんよ。そこには悪意はない場合のほうが多いと思います。


私がまだ病気前に知り合った友達に、知り合って直ぐの頃
「車椅子押してみたい」
とお願いして押させてもらいました。

大学内の廊下だったのでタイヤの滑りがとてもよく、楽しくなって猛スピードで廊下を走り抜けていたところを止められました。


そんな彼とは2~3か月に一回食事に出かけるのですが、
「彼も私も体が不便。不便同志ならやっぱりレディファーストねぇ~」
よ勝手に決めて先に担当の人に案内された席に着きます。って言っても車椅子の彼が入りやすい入口近くのテーブルになってしまうのですが、その席が嫌いなときは
「席変更していただけますか?あっちの奥のほうがいいかなぁ~」
と普通に言うと、これまた普通に「かしこまりました」と対応してくれるんです。

身体悪い人がどれくらい悪いのかなんて他の人にはわかりにくいから、どんなお手伝いが必要かなんてわからないので身体悪くない人はヘルパーの人へ頼りがちになってしまうんじゃないですか。

これからみんなで理解してもらえるようにアピールしましょう♪


いつも興味深い記事を上げていただいてありがとうございます。

次号も楽しみにしています。



そういうボランティア

何か北欧かどっかでやってるって聞いた話がある
やっぱり、体位とかボランティアが変えてやるっての
人間の根源的な欲求だからありなんだろうけど、隠したい部分でもあるしねぇ

読めば読むほど、カツさんの頭脳明晰さに圧倒されてしまいますよ。
立派な作家ですね。
これ、本にしたらいいかも。


すごいなあ

相変わらず冴えてて深いですね。

「妻に伝えたいことがある」ってところ、しびれました。

セ○クスの援助の話は、前から関心があって、カツさんの意見になるほどと思うのですが、いろいろな考え方があるのだろうなとも思います。

追伸

セ○クスの○に ッ を入れたら、「不正な投稿」とみなされてしまいました…。なんなんでしょう…(^^;)

コメントお礼

風さん
ミキさん
まいどちゃんさん
クリームあんみつさん
backfromcvdさん
ふーみんの姉さん
ひろゆきさん

コメント有難うございます。
後編もUPしたのでヨロシク!

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若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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