苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

カツブログ-44/中途障害者生活(後編)


障害にも色んなタイプが在って色んな場合も在る。だから俺の文章には当て嵌まらない人も存在する事は承知してる。でも俺は自分の障害と自分の体験しか分からないから基本的に。タイトル通り俺は中途障害者だから。

基本的に何処に行っても人々は障害者に親切にしてくれる。それが哀れみからなのか優越感からなのか判らないけど障害者に親切だ。俺が健常者だったら間違いなく優越感だ。障害者に親切にすれば「俺は気の毒な人に良い事をした」と優越感に浸れるだろう。それこそが24時間テレビだ。

最初に「基本的に何処に行っても人々は障害者に親切にしてくれる」と書いたが最近の人々はそうでも無いらしい。例えば電車の座席に座ってて目の前に妊婦の人が立ったら席を譲るのが当然当たり前なんだけど、最近の人々は譲らないんだそうだ。そう言えば妊婦の教師のお腹を蹴って流産させた女子高生が「でも殺人にはならないっしょ。だってまだ生まれてないんだから」と言ったそうだ。
見た目で判る妊婦でさえそうなんだから、見た目では判らない障害者は絶対に親切にされる訳が無いし、見た目で判る障害者でも親切にして貰えるとは限らない。

俺がこんな身体になって痛烈に実感した事は「惨め」だ。5の「障害人」と6の「暴言」にも詳しく書いた通り「人間ってここまで酷くなれるんだな」って思った。人間なんてそんなに立派な者じゃ無いから、元々、最初っから期待なんかしてないし過信してた訳じゃないけど、依りによって看護婦なんだから流石に信用してた。その事もより一層「惨め」を思い知るのを加速した。

「惨め」は妻に介護される時はそんなに感じないんだけど、妻以外の人の介護にも全てのリハビリにも感じたしこれからも感じるだろう。まだまだ色気が残ってる内は感じ続けると思う。こんな身体なんだから仕方ないとは言え妻以外の他人にフルチン姿を見られたりウンコやオシッコを見られる事には今でもやっぱり抵抗がある。
今でもそうなんだから一番最初の時は超恥ずかしかった。それも入浴の度毎回毎回で、だから余計に「惨め」だと思った。そもそも俺は銭湯にも温泉にも行った事が無いから入浴の際に他人の目の前でフルチンになる事に慣れてない。殆ど初めての事だ。
何度も言ってるけどそーゆー場所でそーゆープレイなら相手も裸なんだから全然恥ずかしくないのに、服を着た他人淡々と真面目にやられると超恥ずかしい。だからってふざけられても困るんだけど、冷静にウンコとかオシッコを分析されるのもどうかと思う。「それは大切な事なんだ」と今は分かってるけどでも恥ずかしい。だから肛門とか性器の病気は場所が場所だけに診せる事に抵抗があって、病院に来た時には既に深刻な状態な人が多いらしい事にも頷ける。とにかくプライバシーなんて一切無くなった俺は「惨め」だと思った。

それとビックリした事も在った。入院してた時の入浴介助が男性の介護士だった時の話。大体の事は妻にやって貰うんだけど部分的に介護士に頼む事があって、その時は介護士もいた。風呂上がりに俺の股間が真っ赤になってしまった時、その男性の介護士が何の躊躇も無く俺の股間に顔を近付けて薬用軟膏を塗った。介護士にしてみれば極当たり前の行為なんだろうが、俺にすれば男性に股間を触られたのは物心付いてから初めてで、「何かホモみたい」と思ってしまった。ソッチの人には喜ばしい事なんだろうけど俺はチットも嬉しく無い。こんな時に反応する人もいるんだろうな。でも彼は余りにも真面目に親切に軟膏を塗ってて、「ホモみたい」なんて思う事が不純なんだと思い直したが、でもかなりビックリした。そんな真面目な行為さえされる自分は「惨め」だと思った。

リハビリだってアスリートになる為の訓練じゃない。元々は全て難無く出来た事。それが出来無くなったんだから仕方無いと分かってるんだけどそれでもやっぱり何か「惨め」な感じ。
リハビリ訓練に依って色んな事が出来るようになって「エラいなぁ」と自分でも思うけど、必ず「脳幹出血にしては」とか「障害者にしては」がアタマに付く。だって健常者だったらスゴくもエラくもないもん。当然、健常者だったら褒められもしない。
褒められる=障害者って事。そりゃ、褒められないよりは褒められた方が良いに決まってるけどさ、「そんな事で褒められても」って何か複雑で心の何処かに何か引っ掛かって素直には喜べず「惨め」な気分。俺がひねくれてんのかなぁ ?

考えてみればK.JやK.B達はとっくにその「惨め」を散々味わって来たんだろうと思う。以前、大人用紙オムツのCMでK.Jが「俺がなぁ・・・。」すると奥さん役のK.Bが「慣れですよ。私だってしてるんだから」と言われたK.Jが「俺は男だぞ」と言い返す。K.JやK.B達は他にも色々沢山味わってるだろうし、このCMみたいな事はとっくに経験してると思う。
別に障害者じゃなくたって年老いて身体が自由に動かなくなって行く。それだけでも「惨め」だろうに。俺は幸い殆ど全ての事を妻にやって貰ってるから抵抗感は最小限で済んでるけど、K.JやK.Bは高齢で配偶者が既にいない人も多いから、複雑な事情は除いて簡単に言うと、そんな独り身の老人達は必然的にヘルパーとか介護士の他人にやって貰う事になる。つまり他人に何もかも見られるって事。
入浴の時には他人にフルチン姿でチンコを見られ、オムツ交換の度にウンコやオシッコを見られる。チンコとウンコじゃ文字にすると一文字しか違わないけど実際は偉い違いで、そう言う事に最初っから何の抵抗感も無かったとは思えない。
そう言えば俺が入院してた時、入浴の介助に女性の介護士は絶対N.GのK.Jがいた。K.Bはいくらバアさんでもやっぱり女性なんだから入浴の介助に男性の介護士は嫌だろうし普通。そんな色気なんか残ってなさそうなK.JやK.Bでもそうなんだから俺に抵抗感があって当然だ。老いて行くと共に抵抗感なんて無くなって行くのかも知れない。全ては慣れっちゅう事か。俺だって妻がいなかったら他人にやって貰って、より「惨め」な思いをしてたんだろうなと思う。
ヘルパーとか介護士は口にこそ出さない本当は臭いって思ってるだろうな。だって良い匂いの訳が無いもん。嗅がれたくない臭いまで嗅がれて、それだけでもやっぱり「惨め」を実感する。


けれど障害者にはそう言う「惨め」は付きものの悪い事だけじゃ無い。だからって良い事も在るとは言い難いけど、冒頭にも書いたが基本的に何処に行っても人々は障害者に親切にしてくれる。
チョット角度を変えて見れば障害者はまるでV.I.P.待遇の様だ。生活の全てに「専用」が存在する。健常者に言われたらムカつく事も俺に言われたら許せるなんて事も多い。だから俺は人々には事ある毎に「すいません」って言ってるけど、

心の中では水戸黄門の印籠の様に「俺を誰だと思ってるんだ ! 障害者だぞ ! 」って思う様にしてる、最近は・・・。

















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Comment

カツさん こんばんは
(前/後編 まとめて)
バリバラちょこっとみましたよ~ 何をしたらいいのか…何をしてほしいのか… うまいこと伝わらないのはもったいないですね
それから眼に見えてわかりやすいのかそうでないのかでもまたいろいろあるのかもしれないですね
*もっと愛のある世の中になりますように*

惨め。。

KATSU兄。。
た~くさん惨めな思いしてきたんだね。。
淡々と書かれてるけれど、それらを1つずつ考えると
ミキもとっても辛くなりました。
SALLYお姉には、元気でいてもらわないとね!

惨め

カツさん こんにちは。 今回も激しく同感。私も初めて 摘便 や浣腸の格好をしたとき「ちょっと前まで こーいう格好でS〇Xしてたのに…あーあ 惨め」と何度も思った…
次回も楽しみです。

障害者であることが黄門さまの印籠ですね。
そう考えていきますよ、これから。

みじめな目に何度もあってきているのだから、絶対良くなってくださいね。

お礼

タカさん
ミキさん
まいどちゃんさん
ふーみんの姉さん

こんな暗い話にコメント有難う。
別に、暗い話にしようと思って書いた訳じゃないんだけど。

次回もヨロシクね!

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若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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