苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

カツブログ-63 / ぼやきデビュー(1)


先日、或る文章を探してて、たまたま久々に自分の昔の文章を読んだんだけど、結構面白かったのでUPした。

この文章は元々は俺のCDのライナーノーツに載せた物で、
この頃(2005年12月)はまだPC操作が自力で出来なかったから
作曲の時と同様、PC操作する妻の隣りで俺が言った通りに書いて貰った。

この頃はまだ何かカッコ付けてて笑える。

何だか自分じゃないみたいな部分と相変わらずの部分が混在してて変な感じ。

「俺って昔はこんなキザな言い回ししてたんだ~」
「へぇー」って感じ。

それと物凄く長文なので何回かに分けるつもり。





皆の前から姿を消して早いもので丸々2年が経ったけど

(闘病生活中の俺にはとてもとても長い2年だったが)皆は元気かな?

このCDの中の俺は元気です。

これらの歌を唄っていた頃には現在の自分の姿は想像する事すら出来なかった。

もう2度とこういう声はでないのかもしれない。



こんな身体になった原因は、もしもこの世に神と言う存在があるのだとしたら

俺の『らしくない/ガラにもない事』という名の三つの大罪を犯したせいかもしれない。




 <大罪その1>
意外に思うかもしれないがそれは俺が一番長く携わってきた音楽活動である。

なぜならメンバーに恵まれなかった。

と言うより常にメンバーに欠員がいた。

『TheAftermath』と言う(無名の)バンドがあって、ライヴは勿論の事、テレビに出演したりCDをリリースしたりと様々な活動をして来たが、幾多のメンバーチェンジをくり返した。

最終的には俺が作曲とギター/ヴォーカルを担当し、

作詞とベース/コーラスを担当する彼との、

俺が長年夢に描いていたレノン/マッカートニーの様な(そんな上等な物ではないけど)

ゴールデンコンビ時代もあったが、

それも長くは続かずその彼も家族の事情で引退した(今思えば結構長かった気がする)。

今考えてみればその時が俺にとっても引退の潮時だったのかもしれない。

しかし懲りない俺は自身の音楽を続ける為に、

手伝いとか掛け持ちの頼り無いメンバーでしのいだ。

能書きの多い連中の間でスムーズに活動が進まず俺のストレスは溜まる一方であった。

別に他人のせいにする訳ではないが、

その能書きの多い連中でさえも辞めないでいてくれたら今も身体は健康で、音楽活動も続いていたかもしれない。

と思えてしまう。



それから音楽出版社に身を置く友人もいたが

その彼の「コネ」と言う名の恩恵を受けたためしがない。

彼は俺のバンドよりも俺の友人のバンドの方を気に入っていた様である。

結局「お前には向いていないのだから早く止めなさい」と言う神の啓示だったのかもしれない。



 <大罪その2> 
オートバイ。

実は30代の半ばで限定解除免許を取って大型バイクに乗っていたのだ。

それまで全然興味無かったのに、30代半ばにして目覚めてしまった。

「お前と俺、二人っきりになれる所へ運んでくれよな」である。


彼のオートバイ、彼女の島
http://www.youtube.com/watch?v=otLUQZKYOqU



しかし車検までの丸々2年間しか堪能出来なかった。

俺とツーリングに行く為に妻もバイクの免許をわざわざ合宿で取りバイクも購入したと言うのに・・・。

やはりこれも「止めなさい」と言う神の啓示だったのかもしれない。



 <大罪その3>
結婚。

結婚なんて一番俺らしくないだろう。

それが証拠に健康な身体を維持しての結婚生活は2年足らずだった。

現在は介護という名の呪縛で妻の自由を奪うという4つ目の大罪を犯している。

♪前を見るよな柄じゃない。後ろ向くよな柄じゃない。よそ見してたら泣きを見た♪
 

『圭子の夢は夜ひらく』藤 圭子
http://www.youtube.com/watch?v=4J5zsNVQhbM



死の淵に立って強烈に思った事がある。

それこそ意外に思うだろうが子供が欲しいと思ったのだ。

つまり自分の分身である。

子供の人格を無視した自分本位の思いではあるが、

自分がこの世に存在した証しが欲しいと思ったのである。

でも自分自身がそうだった様に分身とは言え親の思う様に育つとは限らない。

そもそも俺は子供が嫌いである。

小さい頃はギャーギャー煩いし、

本当に自分の子供かどうかさえ疑わしい。

「あ~、俺にそっくりだ。この子は自分の子に違いない」

とやっと確信出来た時には皮肉な事に手のつけられない悪ガキに成長しているのである
(俺の父親もそう思った事だろう)。

しかし自分の分身を残すと言う事は、

自分の生きた証しを残すと言う事である。

それには間違い無い。

残念ながら現在、我が家では子供を作る事など出来ないが・・・。

だから俺の場合は自分が生きた証しとして、

またも神の啓示に逆らってこのCDを残す事にした。


何気ない平和で幸せな今日が、

いつもと同じ今日と言う日が明日も来るとは限らない。

まさに『Tomorrow never knows』である。

厳密に言えば一秒後の事すら分らないのだ。

一秒後自分が生きてるか死んでるのかさえ分らないのだ。

いつまた死の淵に立たされるか分らない。

だから自分の生まれ変わりなんておこがましいが、

ガラにもなく子供が欲しいなんて事を考えたのだ。

  ♪今日は別れた旅人達も生まれ変わって歩きだすよ。♪

『時代』中島みゆき
http://www.youtube.com/watch?v=Ry_bpaKDcAo





このCD製作に協力してくれた人達。

俺の事を思って妻の目の前で涙を流してくれた人達。

手紙、FAX、Eメールなどで励ましてくれた人達。

妻が全部ファイルして保存してあります。

本当にどうもありがとう。感謝します。


そして葉書一枚、電話一本、全くくれなかった音沙汰の無かった人達。

生前葬をやる人の気持ち/意味がわかった気がする。

俺の事を誰がどの位思ってくれていたかが良く判りました。
ありがとう。

今回の事を全然知らなかった人はともかく、知っているはずの人達の態度には驚いた。

妻にも「人目も憚らず泣き出す人もいたのに、片や冷たい人もいるのね」と言われた。

中には俺が死んだと思っている輩もいる様だがご希望にそえず俺はこうして生きているし、

頭脳明晰で嫌味な所は相変わらず変わっていない。
(この文章を読めばよく分ると思うけど)

この病気になっていろんな人の本心/欲望が分る様になった。

俺の財産と呼べる程の物ではないが、

年代物のギター10数本やオートバイ、

その他の俺の持ち物は誰にも譲ろうとは思っていない。

全て妻だけに譲ろうと思っている。

「売れ」ばそれなりの額になるはずだ。





今回はココまで。

ココまで読んでくれてお疲れ様でした。
ほんの「サワリ」のつもりだったが、それだけでもこんなに長い。
まだまだ続くから、続きはまた来週のお楽しみ。


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Comment

こんにちは

私は結婚が決まって発病しました。
何も考えずに遠距離結婚をして今に至ります。

病気になってから頻繁に連絡をくれる友達や、全く連絡してこない友達もいます。

たぶん連絡してこない人たちは、どのように私のことを扱っていいのか戸惑っているんじゃないか、と思います。

カツ兄、
冷たい人たちのことは、本当に驚くし辛かったね。。
けど、今のカツ兄には、たくさんの温かいお友達がいるよね!
ミキもその一人に入れてね。
うまくコメントできないけど、読んだよって印だと思って!

クリームあんみつさんへ

コメントどうもです。
返信、遅くなってすいません。
先ずはこの度はおめでとうございます‼

のんちゃんはクリームあんみつさんの病気なんかじゃ気持ちが揺らがなかったんですね。
その証拠は5月19日に誕生しましたね。

ミキちゃんへ

ココに来る人の多くは色んな「厄介な事」を乗り越えて来てるから共鳴/共感して貰える事が多くて俺は助かってる。

勿論、ミキちゃんもその一人だよ!!

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若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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