苺畑でつかまえて

カツ&サリー、闘いの記録

カツブログ-64 / ぼやきデビュー(2)

前回の続きだけど特に目新しい事は言ってなくて、
過去の記事でも散々同じ様な事を「ぼやいて」る。
ただ、この頃は発病してまだ2年しか経ってないから、現在よりももっと「自暴自棄」的だ。






正式な病名については妻の方が詳しいが、

俺の病気は即死率70〜80%、

つまり四人に三人は死ぬって事らしい。

死の淵に立たされて妻の事しか考えられなかった。


♪つめたい雨が今日は心に浸みる 君の事以外は考えられなくなる♪

 『傘がない』井上陽水
http://www.youtube.com/watch?v=SwNRn3ly8Ns



どこの病院に行っても「よく生還出来ましたねぇ!」とか
「奇跡ですねぇ!」と言われ、

どの医者も口を揃えて言う事は「良かったですねぇ!」である。

果たして本当に良かったのかどうか?



奇しくも俺と同じ病気で即死した

強靱な強さを誇っていたプロレスラーの橋本真也氏の記憶がまだ新しいが、

もし彼が生存していたとして、誰が車椅子姿の彼を見たがるだろうか。

おそらく彼自身も人前に出るのを嫌うだろう。

それは俺も同じだ。

誰とも話したくないし会いたくない。

例えば矢沢永吉氏や館ひろし氏等が同じ様に車椅子になったら人前に平然と出て来れるだろうか?



ちなみに我が家では車椅子の事を『パー車』と呼んでいる。

なぜならくるくるパーの乗り物だからである。



医者達は皆、蘇生の為には訳の分らない機械を一杯使い、

「テクノロジー」を駆使するくせに、
生還後は特に何の治療もせずリハビリと言う名の自然治癒まかせだ。

だったらそのまま蘇生させずに殺してくれれば良かったのにと思う。



妻は些細な事でも喜ぶ。

人間の身体はその殆どが筋肉から出来ている。

咳をするのも瞬きするのも食べ物を「ゴクン」と飲み込むのも筋肉なのだ。

今は随分回復してそこまで酷くはないが、

俺はコノ病気でその全身の筋肉が一瞬にしてコントロール出来なくなった。

だから妻は咳や痰を自分の力で出せる様になっただけで大喜びしたのである。

身体に「掻ゆみ」を感じれば「それは神経が回復して来た証拠だ!」とまた大喜びする。

でも腕の腋の下の方が痒い時に自分で掻けない俺は

「肘から約30cm胸側の指2本分下の所を掻いてくれ」と頼むのだ。

俺はまるで小説家になった様な気分だ。

この面倒な説明をする位なら痒みに耐えてしまおうと思う事も少なくない。



俺が最初どんな病状だったかと言うと、

全身の力が抜け感覚が麻痺して、

まるで『くたくたジャガー』
(これを知っている人は俺と同世代に間違いない)の様な状態であった。

自分では『気をつけの姿勢』で寝ているので当然両腕は両脇にあるものだと思っていたが

身体が動かせないので妻に
「俺のドクロのリングをした右手を見せて」と頼むと

どういう訳だか頭の上から腕が出て来た。

つまり俺は『万歳の格好』で寝ていたのである。

そんな事も判らない程全身の感覚が麻痺していたのである。

妻が喜ぶ身体が回復するに従って今度は逆に全身に力が入りっぱなしの状態。

まるで江頭2:50の様に常に全身が硬直しているのである。

江頭の場合はギャグでそうしているので抜こうと思えば力が抜けるが

俺の場合はギャグではないので365日/24時間、力を抜きたくても抜けないのである。

肩凝りの比ではない。

なのでサンドイッチを食べようと手で掴むと力のコントロールが出来ないので握り潰してしまうのである。

是非皆には全身に力を入れてウンコをする時の踏ん張る様な感じで食事をしたり入浴したりしてみて欲しい。

そうすれば俺の今の状態が少しは体感出来るかもしれない。




言葉はどうにか妻と日常会話をかわせる様になったが、
まるで息切れしたボビー・オロゴンの様な声だ。

とても人前では話せない。

特にペラペラと早口でまくしたてる昔の俺を知っている友人知人は現在の俺を見たら愕然とするだろう。




倒れた当初から今日まで全く変わらず回復していないと思われる箇所がある。

まず手足の痺れ感。

特に右手がかじかんだ様にずっと冷たく感じている。

それから顔面にまるでアロンアルファを塗って乾かしてパリパリになった様な感覚がある。

もう一つは背中に異物感があって最初の広尾病院の時は
まるで『座椅子』が張り付いた様な感じで、

次に転院した東京リハビリ病院の時は『亀の甲羅』を常に背負っている感じ。

これらは俺と同じ病気でも患者それぞれ感じ方が違って、

顔面のアロンアルファが「和紙が張り付いた感じ」と言う人もいるし、

背中の『座椅子』や『亀の甲羅』を「鉛が張り付いている」と言う人も居た。

しかし健康体の妻でも
肩凝り症の彼女は「首の付け根に石が詰まっている」等と言う。

いずれにしてもそんな事は実際には全く無くすべて錯覚だが、

錯覚と言うにはあまりにもリアルに感じている。

これらは現在も続いている。






今回も超長くてすいませんねぇ。
でもまだまだ「ぼやき」は続きます。
また来週!


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Comment

言葉以上のこと

>医者達は皆、蘇生の為には訳の分らない機械を一杯使い、
>「テクノロジー」を駆使するくせに、
>生還後は特に何の治療もせず
>リハビリと言う名の自然治癒まかせだ。

この一文に言葉で言い尽くせぬ、現代社会の膨大な闇を感じた次第であります。
ブログからはいつも沢山の気付きや学びを頂いております。

京奈良飛烏さんへ

コメントどうもです。

そう言って戴けると非常に光栄です。

いつも特に何も考えずに「ぼやいて」るだけですが、
その一文はその時に本当にそう思いました。
結局リハビリするしか無いんですよね。今の所。

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若くして脳幹出血に倒れ、中途障害者となったカツの毒舌ブログ。

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